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プロボノできるのは専門家だけじゃない

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こんにちは、ITプロボノのさいとうです。
わたしの本業はITエンジニアで、NPOでITに関するボランティアをしています。

専門職の知識・経験を活かしてNPOに関わるプロボノワーカーは着実に増えてきていますが、一方でプロボノは専門性の高いプロフェッショナルこそできることで、自分にはハードルが高いと感じておられる人も多いように思います

確かに、エンジニアやデザイナー、会計士や弁護士のような専門職にとって、社外で本業と親和性の高い「しごと」をして会社では得られない経験を積めることはとても魅力的です。ですが、プロボノは必ずしも専門性が重要な活動ばかりではありません。

「営業だから、事務だから、ショップや工場の現場勤務だから、自分に合ってるプロボノ活動はないんだろうな……」
そう思っている方は、ぜひこの記事の続きを読んでみてください。

プロボノはハードルが高い!?

実はプロボノのプロは、プロフェッショナルのプロではありません。プロボノのプロは英語でいうと、For(…のために)にあたります。

プロボノをネットで検索してみると、様々なプロボノ団体のホームページ上で、どんなプロジェクトがあるのかを知ることができます。取り組むテーマにはデザインやITシステムに関するものが目立ちます。

しかし制作の過程では組織課題・事業課題を特定したり、司会としてミーティングを進行したり、プロジェクトがつつがなく進捗するよう目を配ったりと、企業の中で仕事を進めるのと同じようにさまざまな役割が必要とされます。また、マーケティング要素のあるテーマであれば、消費者目線、生活者目線の意見を出すこともプロジェクトの力になるでしょう。

こういった黒子のような役割がなければ、どんなプロジェクトも成り立ちません。

さまざまなバックグラウンドを持つプロボノワーカーが、プロジェクトの中で役割やタスクを持ちあって、「団体の課題解決のために」「プロジェクトを成功させるために」同じゴールを目指して協働するのが、チームで取り組むプロボノプロジェクトの醍醐味だとわたしは思っています。

誰にだって「自分にはできそうにない」と感じる役割もある一方、「これなら得意かもしれない」と思える役割がきっとあるはずです。

プロボノ・プロジェクトは働く人の力を社会の力に変換する機能のひとつ

わかりやすくラベルのついた専門性でなくても、誰もが力を持っているはずです。

それこそ組織の中で取り組む仕事なんて究極的には代替のきく「誰でもできること」かもしれません。けれど組織の中で、目の前の仕事や人、課題と向き合って、日々働いて(傍を楽にして)きた人が持っている力。それを企業とは別の入れ物に注入して、企業活動とは別の方向から社会を支える力に変換しているのが、プロボノプロジェクトの機能なのだとわたしは思っています。

自分が得意なこと、経験してきたこと。
団体の課題、プロジェクトのテーマ、必要とされる役割。

それらがマッチすれば、驚くべき成果を上げるのがプロボノ活動です。
(逆に、このマッチングこそが難しく、チャレンジングな部分です)

プロボノは決してハードルの高い活動ではありません。それは容易であるという意味ではなく、多様すぎるほど多様な役割があり、きっと誰にでも合う関わり方が見つかるはずだということです。
だから、多様な社会人に参加してもらえたらいいなと思っています。

わたしが代表を務めるプロボノ団体、横浜アクションプランナー(YAP)では、毎年春に活動説明会を開催しています。
プロボノにチャレンジしてみたい人は、ぜひイベントをチェックしてみてください!お待ちしています。


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